戻れない人生?

40代に入って人生の踊場に着いたように感じたとき、これまでの自分の生き方、歩いてきた道を振り返ることが増えた。

できたこと、できなかったこと、良かったこと、悪かったこと、その全てが過去のものであり、もう一度その時に戻ってやり直すことができないものなのだと強く認識するのだ。

できたこと、良かったことについて、自身に訪れた心と体の変化から「あの時と同じことはもうできない…」という喪失感に近いものが押し寄せてくる。

その時、その瞬間にしか味わえなかったものはあまりにも多く、楽しく幸せな記憶が手の届かぬところでキラキラと輝いている。どんなに望んでも、同じ体験はできない。決して戻れない。

できなかったこと、悪かったことについて、ある種の後悔の念に苛まれる人もいるのだろう。自分の場合、そういったものはあまりなく、悪かったことは「うまく乗り切れた結果として今があり良かった」と思えるし、できなかったことについても「そのときは他のことで精一杯だった。どう頑張ってもできなかった。」と感じる。

色々な過去の結果として存在している今の自分をどう受け止め、この先を道をどのように思い描き、歩いて行けばよいのだろうか。

今がどんな状況であるとしても、過去には決して戻れない。変えられるのは今この瞬間と未来だけである。

そんなことはわかっている。わかっているけれど、やはり改めて認識しなければならない。自身の未来をどうするかだけを考える必要がある。

40代になり、無理もできなくなってきた今の自分、嫌なものや苦手なものはやはり変えられない今の自分にできることは一体何か?

自分は誰を愛し、その人たちのために何ができるのか?自分は何が好きで何が得意なのか、そしてそれはなぜなのか?

自分はどうありたいのか?どう生きたいのか?

きっと、すぐに答えは出ない。日々考えながら、気付きながら、少しずつ答えに近づいていく。60歳までこのブログが続いていたら、そのとき、どれくらい答えが見えたかを書きたい。