一朝一夕①

お酒を飲むのをやめてから2ヶ月以上が経過した。仕事の懇親会で二度ほど飲むことはあったが、自宅での晩酌は完全にゼロになっている。

ノンアルコール飲料はビール代わりに毎日2本ほど飲んでいるが、それで十分満足できている。

体調にも変化が見られる。少しずつだが体重が落ちてきており、睡眠の質がよくなった。お酒をやめると決めてから二週間ほどはむしろ体調が悪くなったように感じたが、それを越えてから非常に楽になったようだ。日中の集中力もあり、色々なことをしっかり進められている。

お酒は美味しく、辛いときに拠り所にもなってくれるので、人生において必要なものなのかもしれない。ただ、今の自分にとっては避けた方が良いものと捉えている。

人生に悩み、何か行動を起こさなければと焦っているとき、お酒に逃げて心身を荒廃させるのか、心身をちゃんと整えて、自身の未来を描くことに全力投球するのか。どちらに未来があるかは明白だ。

しかし、忘れてはならないことがある。何かを成し遂げるためには、自分のイメージに近づくためには多くのプロセスがあり、継続しなければならないことがあり、とにかく時間を要する。一朝一夕ではどうにもならないことばかりだ。

どうすれば、迷うことなく、粘り強く物事を継続できるだろうか?

大学生の頃、専攻していた外国語の授業についていけず、引きこもった経験がある。毎日、何とか授業に向かわねば、明日こそは予習と復讐を完璧にこなさねば、一刻も早く理解している状況に持っていかなければという思いに駆り立てられては苦しくなり、結局は体調不良という言い訳を盾にして休んだ。休めば休むほど、自分が「こうあるべき」と考えていた姿から遠ざかっていった。この時、私はお酒に逃げた。その結果、食事の量も増え、体重は90kgを越えた。心も体も最悪の状態に陥ったと言える。

半年以上の間引きこもった結果、留年が確定し、私は大きな選択を迫られた。退学するか、一つ下の学年の人に混ざって、もう一度頑張るか。

なぜあの時「もう一度頑張る」という選択をとれたのか。それはきっと、それ以外に良い方法が思い浮かばなかったからだろう。心も体も辛かったが、退学の先に明るい未来はないと、あるかもしれないが自分は歩けないと思った。留年生として恥ずかしい思いをしてでも、歯を食いしばって自分にできることを頑張るしか、生きる道はないと考えた。

成績は芳しくないままだったが、何とか踏み止まることができ、今に至っている。

大学を卒業したことは、自分にとっては、何かを継続して成し遂げたという位置付けになるのだろう。それがやりたいことだったかと問われると決してそうではないのかもしれないが、選択を迫られ、本当にそうするしかないと思えたら、人は何とか頑張るのだろう。

物事をどうすれば継続できるかについて、まだいくつか書きたいことがあるので、続きはまた後日。今日も仕事に向かう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です